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特集記事

ブラジルの振付家マルセロ・エヴェリンさんの話

April 3, 2018

昨年の秋に共同制作を行ったブラジルの振付家マルセロ・エヴェリン氏のことを少し書こうかなと思います。

彼と初めて出会ったのは、2016年の夏にフランクフルトの劇場モウゾントゥラムのカフェ&バーでした。友達の音楽家の瀧口翔さんからの紹介でした。

 

最初の印象はインドのサドゥーのようでした。

何かの真理を悟っているような、とても深いものを追求しているような眼でした。

 

その場で彼の新作に対して日本舞踊を教える話になって、後日劇場のスタジオで彼の作品に出演するダンサーたちにワークショップを提供しました。そして数日後に作品の経過発表がうちうちで行われ、そこでのディスカッションにも参加しました。

作品創作に対してマルセロさんはとても時間をかけます。

その理由は、出演者やスタッフに対して、問いかけを行い、それを皆で共有してから1日のリハーサルが行われるからです。

問いかけは少しです。

ですが考えさせられる問いが多いです。

 

そのフランクフルトでマルセロさんから話があり、本格的に新作に対して日本舞踊を教えて欲しいということで2017年の1月から2月にかけてブラジルのマルセロさんの拠点の街テレジーナへと赴くこととなりました。

それはテレジーナ東北プロジェクトの一環でもありました。

 

その際にはクラウドファンディング経由でのご支援や、個人的ご支援に、サンパウロ国際交流基金のお世話になりました。ありがとうございました。

 

さて、テレジーナでは日本舞踊のクラスを行ったのですが、彼らに文化的にサンバが身についているので、腰はとても芯があって摺り足などはいい感じでした。

 

クラスの後に休憩があり、その後はマルセロさんの新作『病める舞い姫』の創作です。

これがとても興味深い過程を経ます。

 

フランクフルトで感じた問いを重視するスタイルは同じなのですが、さらに毎回が濃厚です。

 

最初の小一時間は皆で前日のワークがどうだったかや、新たな問いに対してどう思うのか、他に何を感じているのかなどをとても静かな雰囲気のもとに、皆がゆっくりと時間を持って話します。

無言の時間がわりにあります。

その時間に考えることや感じる事がかなりあります。

 

そして、その日のお題が出されて、そこから一時間パフォーマンスを皆で行います。

その時の期間は主に『気配』についての問いが多かったです。

 

音楽は一時間ほどのものを瀧口さんが用意していて、それが流れます。

面白いのは、音楽家も照明家も同じく舞台に立ってパフォーマンスをする事です。

 

一時間は長いようにも感じますが、実際に踊ってみると問いがあるからか、長くは感じないです。

終わりも自然とやってくる事が多かったですね。

 

その作品は京都エクスペリメントで2017年に上演されました。

 

約三ヶ月は創作に費やされたので、日々の問いかけの集積であり、それらの答えたちで出来上がったものです。その重みというものが作品にはあったと僕は思います。

*Photo by Komaki Shigi

 

そして2017年の11月にマルセロさんと『bombastica』という日置あつしのソロダンス作品を共同制作しました。Marcelo Evelin/Demolition Incorporadaのページにも情報がありあます。

https://www.demolitionincorporada.com/single-post/2017/11/30/Bombastica-Bombshell-Marcelo-Evelin-日置あつし-Atsushi-Heki-at-FORUM-KYOTO-19112017

 

この作品は当初、2週間のリサーチを経てワークインプログレスを行う予定でしたが、思いのほか作品が出来上がり、作品を上演することとなりました。

その制作過程も、ほぼ同じような創作過程を経ました。

2週間は彼にとっては短すぎる制作期間でした。もちろん僕にとってもですが。

しかし作品ができたのでそれはそれで良かったと思います。

マルセロさんは同じ期間に寺田みさこさんの作品のリサーチもされてました。

 

そうですね、制作過程は、それは発酵を待っているような、醸し出される何かをひたすら見続けるような感覚ですね。

 

そんな彼の制作過程を体験できる機会が2018年のゴールデンウィークに京都で体験できます。

20年以上続いている、京都国際ダンスワークショップフェスティバル2018にマルセロ・エヴェリン氏のリサーチクラスが登場です!

 

このクラスは、振付家やダンサーはもちろんのこと、演出家や劇作家、俳優、音楽家、照明家、美術家さんなど様々な芸術に関わる方にはとても良い体験の機会になるのではないかと思います。

もちろん小説家や研究者の方も、その他の方々もとても良い体験の期間になるのではと思います。

 

10日間と、彼の創作過程の全てを体験する(作品が出来上がる)には短い期間かもしれませんが、とても濃密な時間を過ごせることは間違いないでしょう。

 この写真はマルセロさんが京都のUrBANGUILDでパフォーマンスをされていた時の写真です。

今年の5月にも再び出演されるみたいです。

 

今日はマルセロさんのお話でした。

 

 

 

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